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【特急やくも】山陰と山陽を結ぶ特急の旅 特急やくも10号乗車記(出雲市→岡山)

2023年1月13日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は山陽本線・伯備線・山陰本線を経由して岡山と出雲市を結ぶ陰陽連絡特急「特急やくも」の紹介と乗車記をお届けします。

特急やくもとは

「特急やくも」は岡山から出雲市駅間 220.7 ㎞を山陽本線・伯備線・山陰本線経由で結ぶ特急列車です。

全ての列車が国鉄型の381系で運行され、一部列車では展望席のあるパノラマグリーン車を連結した編成や国鉄色をまとった編成など特徴ある車両で運行されています。

さらに、自然振り子式の381系では乗り物酔いをしてしまう人が多数でる車両としても知られています。

2024年4月より新型の273系車両が導入、順次381系の置き換えが行われる予定です。

運転区間・停車駅

(引用:© OpenStreetMap contributors)

運転区間:岡山~出雲市駅

停車駅:岡山・倉敷・(総社)・備中高梁・新見・(生山)・(根雨)・(伯耆大山)・米子・安来・松江・(玉造温泉)・(宍道)・出雲市

※( )は一部の列車のみ停車

特急やくも 10号 乗車記

出発は出雲市駅から

今回は出雲市駅 8時31分発 特急やくも 10号 岡山行 に乗車し終点の岡山駅まで向かいます。

自然振り子式を採用している381系は乗り物酔いする人が多数おり、「ぐったりはくも」なんていわれもありますが、どうなんでしょうか楽しみです。

前日に東京から出雲市まで「寝台特急サンライズ出雲」に乗車してきました。最後に残る定期運行の寝台特急の旅も記事にしています。

【寝台特急サンライズ出雲の乗車記はこちら】

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8時24分頃、西出雲駅方面より回送列車として入線。ヘッドマークはすでに「やくも」に設定されていました。

出発まで約6分ほどあったので写真撮影タイムへ。

今回の「やくも10号」は4両編成での運行。

岡山方は特徴的な貫通型の先頭車。増結時はドアが開けれられ車内の通り抜けできるようになります。「特急シンボルマーク」の逆三角形は塗装で表現されています。

一方で出雲市方の先頭車は非貫通型。よく見る国鉄型特急の顔をしています。

「特急シンボルマーク」の逆三角形は立体的に表現されています。

ヘッドマークをよく見ると左上にL特急時代の「L」のマークも!

「ゆったりやくも」のキャラクターとロゴマーク。

普通車の座席は2×2席の横4列の配置。座席は通路より一段高く設置されていました。

写真撮影をしているとあっという間に出発時間に。

8時31分、時刻通り出雲市駅を出発。

山陰本線を快走

出雲市駅を出発して10分、最初の停車駅である宍道駅に到着。

ここでは木次・奥出雲・備後落合方面へ向かうローカル線「木次線」との乗り換え駅です。ラッキーなことに木次線の列車を見ることができました!

この木次線も一度は乗り通してみたい路線です!

さて宍道駅を出発してしばらくすると左側の車窓には宍道湖が見えてきました。ここから松江駅到着前までしばらく宍道湖の景色が続きます。

8時57分、島根県の県庁所在地である松江市の中心駅 松江駅に到着。

松江駅では乗客がありぽつぽつと席が埋まりました。とはいってもガラガラという表現が正しいくらいの乗車率。

8時58分、時刻通り松江駅を出発。

9時13分、安来駅に到着。

時刻通りの運行であれば安来駅で出雲市行「寝台特急 サンライズ出雲号」を見ることができます。

米子駅到着直前、右側の車窓には中国地方で唯一現役で活躍する扇形機関庫と転車台を見ることができました。転車台の周りにはDE10やDD51などの機関車が留置。

9時20分、山陰の玄関口 米子駅に到着。

伯耆大山駅から伯備線へ

9時27分、山陰本線と伯備線の分岐駅である伯耆大山駅に到着。

伯耆大山駅には隣接してJR貨物の駅が隣接してあり、多数のコンテナ車や牽引するEF64 1000番台が停まっていました。

伯備線を走る貨物列車の始終着駅なので、貨物駅も大きいです!

伯耆大山駅を時刻通り出発。駅構内を過ぎると山陰本線とわかれ、いよいよ伯備線へと入ります。

振り子機能の本領発揮

車窓左側には中国地方最高峰の山「大山」を見ることができました。伯耆大山駅~岸本駅間の沿線は田畑が広がり高い建物がないので、天気が良ければはっきりとその姿を見ることができますのでお見逃しなく!

日野川沿いを走りどんどん山の中へ入っていきます。

急カーブの連続する伯備線内で「やくも号」は振り子機能を生かして速度を落とさず走り抜けます。

車体の傾きですが・・・上の写真の通り、カーブのところではかなり傾いているのがわかります。

9時48分、根雨駅に到着。ここではパノラマグリーン車連結した出雲市行 「やくも 3号」と行き違い。ほとんどの区間が単線である伯備線では途中駅で上下列車の行き違いを行います。

4分間の停車後、根雨駅を出発。

鳥取県最後の駅となる上石見駅を通過すると、日野川水系と高梁川水系を分ける谷田峠を越える谷田トンネルへと突入します。鳥取県と岡山県の県境でもあります。

車内ではこの谷田峠・谷田トンネルについての案内放送もありました。

県境を越え、最初の停車駅(運転停車)である足立駅に停車。出雲市行の特急「やくも5号」と行き違い。

しばらく走ると右側より芸備線の線路が近づいてきました。次に通過する備中神代駅は普通列車しか停まらない小さな駅ですが、広島駅とを結ぶ芸備線の起点駅でもあります。

運行上、芸備線は全て新見駅を始終着としているので備中神代駅を始終着にしている列車はありません。

三次~広島駅間では快速「三次ライナー」を含め1時間に1本程度走る路線ですが、この辺りでは1日4~5本(備後落合行は2本/日)程度と非常に閑散としている区間になります。

10時36分、新見駅に到着。

全ての特急やくも号の他、サンライズ出雲号、全ての普通列車が停車する主要駅です。

新見駅は伯備線の他、姫路からの姫新線の始終着駅、芸備線の始終着駅となり中国地方の交通の要衝の駅になります。

新見駅を出発してしばらく走り、方谷駅で運転停車。下りの特急「やくも7号」と行き違い。

陰陽連絡路線として整備され、1日15往復(計30本)の特急が走る伯備線の備中高梁以北では一部区間を除いて単線区間の為、何度も特急列車同士の行き違いがあります。

このような行き違いを頻繁に見ることができます。

分水嶺を越えたので、新見以南の伯備線は高梁川に沿って走ります。

もちろん振り子機能をフル活用して、左右に傾きながら軽快に走り抜けていきます。

11時05分、備中高梁駅に到着。

総社駅から吉備線、清音駅からは井原線とわかれ列車は南下、倉敷を目指します。山陽新幹線の高梁川橋梁をくぐると、まもなく倉敷に到着です。

左に大きくカーブし、右側から山陽本線と合流すると11時27分、倉敷駅に到着。

倉敷から先は山陽本線を西へ走ります。

日本の鉄道輸送の大動脈を担う山陽本線は非常に線形が良く、「特急やくも号」も順調に速度を上げ、約120㎞/hの最高速度での運転が続きます。

終点 岡山駅到着

11時39分、出雲市駅を出発してから3時間8分で終点の岡山駅に到着。

乗ってきた列車は一度「回送幕」を出し車内清掃を行った後、特急「やくも11号」出雲市行の出発準備になります。

最後に

今回は山陰本線・伯備線・山陽本線を経由し山陰と山陽を結ぶ「特急やくも 10号」の乗車記をお届けしました。

カーブの多い伯備線内では381系の持つ自然振り子機構を生かして速度を落とさず走り抜けていく印象で、急カーブであればあるほど車体の傾きが大きくなりなかなかスリリングのある鉄道旅でした。

現在、特急やくも号では2往復(やくも8、9、24、25号)で「リバイバル塗装」として国鉄色の車両が運行しています。さらに2023年2月よりスーパーやくも色の車両も運行開始となるようで、ますます色とりどりの車両で運行されそうです。

また、2022年10月20日にJR西日本より新型「やくも」車両についての発表がありました。

特急「やくも」に投入する新型車両のデザインの決定について

日本全国でも数を減らしつつある国鉄型特急車両に乗りに行ってみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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